高瀬堰(たかせぜき)

高瀬堰

撮影機材 ニコン製デジタルカメラ COOLPIX5000

 太田川の中流域にある多目的堰です。高瀬堰は、洪水調整(計画高水流量・毎秒7500立方mの疎通に対処)、用水(広島市、広島県へ最大・16万4千立方m/日を供給可能)、発電用の逆調整池(容量23万立方m)としての役割を持っています。
 洪水調整については、洪水時の太田川の最大流量を毎秒1万2千立方mと想定して、そのうち、毎秒4500立方mを上流ダム群(例えば温井ダム)で洪水調整して、高瀬堰から毎秒7500立方mを流すように計画されています。ただ、現在、洪水調整ができる上流ダムは温井ダム(洪水調整容量・最大毎秒1800立方m)しかなく、太田川の洪水防御については整備途上にあります。
 水道用水・工業用水については、高瀬堰で取水した水は、遠く呉市、東広島市、竹原市、そして、芸予諸島の島嶼部まで送水されます。太田川の水だけでは不足するので、土師ダムから江の川水系の水を分水して、高瀬堰の上流で太田川に合流させています。
 発電については、中国電力さんの太田川水系の水力発電所で最も下流にある発電所が、高瀬堰の上流にあり・・また、土師ダムから送水する時、落差を利用して3万8千KWの発電を行うため、それらから放流された水の流量調整を行います。

 高瀬堰は、横長のローラーゲート6門を装備、その両横には、魚道を兼ねた、常用の放流路となっています。


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