パソコン・レーシング

第7話


ネットワークカードとドライバはほぼ完成して、実際に動かしてテストをする段階になった。不具合がないか、徹底的にテストをする。エフマップのソフトもアルファ版(とりあえずできた段階)になっていた。

エフマップ「マシンの方は順調のようだな」
マサヒロ 「マシンのテストは急いでやっている。これが、ちゃんと動かないと、エフマップさんのソフトを動かせないですから」
エフマップ「ミキに、とりあえずネットワークカードのエミュレータを作ってもらってから、テストはできるよ」

ジャンク屋「予選のエントリーがだいたいわかったという連絡があったぞ」
エフマップ「敵は、どういうやつらなんだ」
ジャンク屋「このエントリーなら、とりあえず予選は突破できそうだ、前回の競技で決勝まで残った4チームは、シード権があるから、予選にはでてこないよ」

予選まで、残り1ヶ月を切った。エフマップは、ジャンク屋の連中とチームを組み出場するが、チーム名は「デジタル・マジック・チーム」にすることになった。そして、毎日、バグ(不具合)のチェックとプログラムの修正に追われていく・・・

ここは、電脳共和国の首都・一原市にある、大富豪のアジト・・大富豪「モノテノス」氏は、なにかをたくらんでいた。
モノテノス「近頃、フジワラ大統領は、わしの言うことを聞かなくなったな」
側近1  「なにぶん、選挙で80%の支持を得たから・・・」
モノテノス「選挙で勝てたのは、わしのおかげだということを忘れているのか」
側近1  「しかしながら、フジワラ大統領の仕事ぶりは頭がさがります、国家の赤字の解消、景気回復、社会のバリアフリー化、そして、コンピューター産業の育成」
モノテノス「おまえも、フジワラの回し者か」
側近1  「いいえ!さっきの発言は失言です、取り消します」
モノテノス「こいつを捕まえろ」

衛兵が側近1を取り押さえた。
側近1  「わーっ!なにをする、私はなにも悪いことはしていない」
衛兵はそのまま、連れていってしまった。

側近2  「モノテノス閣下様。ガンマ帝国の、コバルト総統から内密のメールです」
モノテノス「どれどれ、ほほう・・これは、おもしろい」

いったい、内密のメールとは・・
・・・・続く


第8話

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