第11話
マサヒロとヤスオはハードの設計図を再度見ていた・・そして・・
マサヒロ 「エフマップさん、やりましょう、こんなこともあるかもしれないと思い、ネットワークカードに特殊な機能を内蔵させています。メール処理と、他の処理を、それぞれのCPUに分けることができます」
エフマップ「さすが、国内でも屈指のハード技術者だけのことはあるな」
ヤスオ 「ただ、そのソフトを作ったのはミキだよ」
エフマップ「ミキか・・・・さてIPを調べていたのだが・・」
エフマップは、メール爆弾のIPアドレスを特定し、発信元を割り出した・・驚くような結果だった。
ヤスオ 「こっこれは!・・この会場の中からだ・・!それも、先頭の「インテリジェント・チーム」からだ」
マサヒロ 「完全にレッドカードだ、審査員に報告した方がいい」
ヤスオ 「すぐに警告しに行って来る」
エフマップ「そんなことはしなくてもよい」
エフマップは、処理ユニットをかせぐことを忘れて、何か作っていた。
ヤスオ 「おいおい、エフマップさん、遊んでいたんじゃ負けますぞ」
エフマップ「できたできた・・300MBの超巨大ムービーファイルさん・・行ってらっしゃい・・当然3倍返しだよ・・IPは分からないように仕組んだ」
しばらくして、他のチームを偵察していたサトルが戻ってきた。
サトル 「システムがクラッシュしたチームがあったよ」
エフマップとヤスオとマサヒロは大笑いした・・
サトル 「なんかあったの???」
エフマップ「何で、クラッシュしたのか見たか?」
サトル 「出所不明のメールが届いたらしくて・・」
ヤスオ 「そうか、俺たちもそれには困ったよ・・ははは・・」
エフマップ「ちなみにどこのチームか?」
サトル 「インテリジェント・チームだよ」
1位だったインテリジェント・チームは、パソコンの再起動や不具合の修復のため、しばらく動けなくなった。そして、1位は他のチームと入れ替わった。デジタル・マジック・チームは順位を落とし5位になっていた・・・
・・・・続く