パソコン・レーシング

第20話


サトルがさっそく偵察してきて、戻ってきた。

ジャンク屋「どうじゃったか・・余裕ありそうだったか?」
サトル  「そうでもないよ・・特にトップのチームはせっぱ詰まっていたよ」
エフマップ「やはり・・・」
マサヒロ 「何?」
エフマップ「2位が怖いのだろう・・1位と2位の差は縮まるばかりだ・・」
ヤスオ  「別に2位でも決勝進出なのに・・」
エフマップ「ところで、1位のチームはどのようにユニット数を稼いでいたか分かるか?」
サトル  「はっきりは分からないけど、かなり重い処理ばかりしているみたいだった」
エフマップ「それと3位のチームに何が起きているのか知りたいのだが・・」
サトル  「さっき、操作する人が交代していたよ・・かなり余裕ありそうだった・・」
エフマップ「ジャンクのおじさんよ・・3位はおかしくないか?」
ジャンク屋「おまえさんもそう思うか・・どう計算しても1時間で170処理ユニットは多すぎる」

サトルがまた偵察に行った。

ミキ   「エフマップおじさん・・3位に届きそうにないの?」
エフマップ「3位はまだ届かない、でも4位は射程距離だ・・ミキの言ったとおりにしたから5位をキープできたよ・・まあ、まだ5時間以上ある・・最後まであきらめてはいけないよ」
マサヒロ 「メインのCPU稼働率は95%を越えているが、ネットワークカード上のCPUは50%程度だ・・こっちですむ処理はネットワークカードへまかせては」
エフマップ「それは気が付いていた・・・ネットワーク処理と、それ以外の処理を分散できるのは自分がソフトを作っているから知っている・・しかし、普通の処理を両方のCPUで分散処理するにはどうやればいいのか・・」

マサヒロとヤスオが再度、設計図を見てああだこうだと言っている。
ミキがネットワークカードのドライバの仕様を書いた書類を出してきた。ブイタウンズの操作はジャンクのおじさんにまかせて、ミキとエフマップが仕様書を見ながら考えだした。

・・・・続く


第21話

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