炎の営業マン・その2


とある会社の営業マン「小山田」くん・・今日は、山間地開発センターから研修生が来ている

営業部長「小山田くん、山間地開発センターから来ている山田さんにパソコンを教えてやってくれ」
小山田 「えっ、それ営業部がすることなんすか?」
営業部長「パソコンが一番多いのは営業部なんだ、君の今日の仕事は山田さんにパソコンを教えることだ」
小山田 「分かりました」
営業部長「それでは、私は外回りに行って来る。君の得意先も回ってくるよ・・それと、例の書類を作っておいてくれ」

営業部長が仕事のため外出した。
山田さんは、お役所のおじさんだった。

山田 「あの、私、山田といいます・・よろしく・・」
小山田「営業の小山田です」
山田 「名前、似てますね・・」
小山田(やな予感・・(汗))
山田 「あの〜これを覚えて来なさいって言われたのですが・・これは何ですか」
小山田「ああ・・これは、マウスです・・こうやって動かすと、画面の矢印が動くでしょ」
山田 「すごいっすねえ・・これテレビなんですか」
小山田「いや、これはディスプレイといって、文書や写真などを表示する装置です」
山田 「それで、このボタンがいっぱいあるのは、なんすか」
小山田「キーボードです・・(かなりペース狂うなあ)・・文字を入力するために使う・・ワープロのあれと同じですよ」
山田 「はあ・・これワープロだったんですか・・」
小山田(ちょっとちがうけど、まあいいかあ)
山田 「あの〜そういう、機械の名前を覚えるのではなくて、実際にどうやって使うのですか」
小山田「とりあえず、マウスとキーボードを使いますか」
山田 「文書を打つだけじゃ面白くないっす・・あの〜インターなんとかといのはできるのですか」
小山田「ああ、インターネットね、できますよ・・何を調べたいですか」
山田 「何でも出てくるんですか・・」
小山田「例えば、「山間地開発センター」と入力して、検索すると・・ほらっ」
山田 「ああ、おいらの仕事場だ」
山田 「あの〜・・歌手とかも出るんですか」
小山田「だいたい、出てきますよ」
山田 「それなら、松田○子」
小山田「こうやって入力して、ここをクリックすると、いろいろ出るでしょ」
山田 「どれか選んでボタン押せばいいんですね・・」
小山田「山田さん・・失礼ですが・・いくつですか」
山田 「おいら、45になります」
山田 「あの〜この写真、印刷できるのですか」
小山田「当社の最新のプリンターを使いましょう」

すぐに印刷されて出てきた。

山田 「あの〜せっかく写真を出すんだから、コピー用紙じゃなくて、ぴかぴかの紙がいいです」
小山田「そういえば、そうですね」

新型プリンター用の光沢紙は社長の机に入っていた。

小山田「社長、光沢紙が必要なのですが」
社長 「光沢紙??・・そこに500枚あるよ・・あんまり使うなよ高いんだからな」

光沢紙を持ってきて、いろいろ印刷をはじめた。

山田 「すごいっすねえ・・おたくの印刷機・・写真と同じように仕上がるんですね・・他に検索してもいいですか」
小山田「どうぞ」
山田 「それじゃ、最近、はやりのモーモー娘」
小山田「ちがう、モーニン○娘だよ」
山田 「ああ、そうだった」
山田 「これも印刷して下さい、ぴかぴかの紙で」
小山田「自分で操作してみたら、ファイルから印刷を選んで・・」
山田 「おおっ・・自分でできたっす・・じゃ・・今度は池脇○鶴と、釈由○子と、藤原○香・・・」
小山田「おお、趣味があうねえ・・見よう見よう・・」
山田 「これも、印刷しましょう・・これも、これも・・あんさん、いい仕事してますなあ」
山田 「ついでに、浜崎あ○みと、E○T、ai○o、倉木○衣、Fol○○r5・・」
小山田「えらい、詳しいのお・・」
山田 「これも、印刷・・これも・・だいぶ、覚えたっす」
小山田「そうですか、それじゃ、別のことをしてみましょう」
山田 「おいら、はらがへったっす・・昼飯食っていないのに、もう5時ですよ」
小山田(はっ・・・・いつのまにこんなに時間が!!!!!(真っ青))

営業部長が帰ってきた・・

営業部長「小山田くん、どうだったか・・(印刷済みの光沢紙の山を見て)・・こら!何をしとったんかあ〜」
山田  「あの〜パソコン習ってたです・・すごいですねえ・・パソコンは」
営業部長「小山田!何を教えとったんか〜!!!」
小山田 「これには深い訳がありまして・・(冷汗)」
営業部長「社長、光沢紙、全部わたしたのですか」
社長  「あんまり使うなとは言ったぞ」
営業部長「社長!これはお得意さまに納めるものですよ」
社長  「そうか、知らなかった・・近頃、ぼけたのかなあ・・」
営業部長「社長!!!」
社長  「一応、小山田は減給1週間だ」
小山田 「ひ〜!!」
山田  「それでは、私は帰りの汽車の時間なので失礼します」

がんばれ、小山田くん・・減給1週間くらいでめげるな・・明日は君のためにある・・そして、社長、大丈夫か・・


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