メッセージ

冬の柴木川ダム(JR可部線より)

冬の柴木川ダム(JR可部線より)

 冬は、生き物にとって、厳しい季節だ。人間は、火を使うことを知ってから、寒さから逃れることができるようになった。しかし、それは人間だけの特権である。そして、その火から、いろいろな物を発明していった。役に立つものが大半だが、それを兵器にしてしまうことも覚えた。各地で頻発する紛争・・それぞれ、言いたいことはあるのだろう・・しかし、兵器を作るための資源は有限、兵器で破壊された物はごみになるしかない・・地球を荒らしまくる人間という動物は、他の動物から、大気圏外に追放したいと思われているかもしれない。人間は高度に進化しているはずなのに、攻撃性だけは動物から進化していないような気がする。争いになるのも、結局は、相手の言い分を聞くことができない、自分の考えが正解だと思っている・・そのためかもしれない・・本当は、とてもささいなことが対立の原因かもしれない・・・そうだ、意見が対立する人の話もよく聞こう・・結局、溝がうまらなくてもいいじゃない、そういう考え方があるんだと受けて止めてあげよう・・都会じゃなくて自然に囲まれた田舎や山へ行くと、そう思う。

 冬が終われば春が来る。今、たいへんなことがあってパニックの人も、ストレスでくたびれている人も、とてつもない問題をかかえている人も・・いつかは冬が終わると・・・自然の移ろいを感じていると、そう信じることができるようになる・・そして、問題があっても、全て解決しないといけないわけじゃないことも分かる・・そう、心の中で納得できれば、それで十分なんだ・・・山は、そんなことを悟らせてくれる力を持っている・・・そう、だから山へ行こう、おんぼろローカル列車で・・・きっと、なにか得るものがある・・

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