JR可部線乗車記その3  ▲戻る


 「けん」さんは2001年6月に二度JR可部線に乗りました。一度目は井仁の棚田を見に行くため、二度目は加計の吉水園(よしみずえん)へ行くためです。昨年度に引き続きJR可部線は存続の判断をするために増便されていて、JRの職員の方が乗客の人数をチェックしています。報道によると、昨年度に比べ、乗客はかなり減っているということですが、実際に乗ってみるとその通りでした。


 井仁の棚田へ行ったときは、棚田ツアーなどがあったので乗客は多かったです。車内が混んでいるので、写真を写すときに他の乗客に迷惑にならないか心配でしたよ。井仁の棚田へ行くために安芸太田町戸河内の上殿駅で下車しましたが・・下車したのは2人でした・・(棚田ツアーの人は次の筒賀駅で下車したそうです)・・棚田まで歩いて4Km・・往復で8Kmです。帰りは筒賀の駅へ行って、そこから三段峡へ行くことにしました。筒賀の駅で30分ほど列車を待ったけど、ゆったりと時間が流れているのか待たされたと感じなかったです。広島の駅だと10分でもイライラしますが・・(苦笑)・・。駅で待つ時間も楽しめる・・そんな旅ができるのも可部線の魅力なのかもしれません。
 筒賀の駅に来たのは1両編成のレールバスでした。「ワンマン」なんて書いてあります(笑)・・後ろの扉から乗り整理券を取ります・・三段峡駅で下車するときは車内の料金箱へ整理券と料金を入れます(駅で払うのではない!)・・ワンマンですから運転手さんが料金のチェックをします、両替も自動両替機でできない場合は運転手さんがしますよ。(正確には運転手以外にも乗客のカウントをするJRの方が乗っていますが・・)
 三段峡で2時間くらい過ごしました。ホント、時間を忘れるような空間です。今回は渓谷の入り口あたりまでにして、列車から見たことしかない柴木川ダムの方へも行ってみました。その時、可部線のレールバスが走ってきたので写真におさえました。そして、おみやげを買って快速三段峡観光号で帰りました。


吉水園

 吉水園へ行ったとき、行きの車内は閑散としていました(写真を写すには都合がいいのですが・・)。当日は吉水園の一般公開に合わせてイベントも行われていて、加計駅で下車すると記念の絵はがきをゲットできました(可部線グッズも入手)。そして、吉水園へ・・吉水園の一般公開は時々しかないそうです。吉水園にも加計の町にもたくさんの観光客が集まっていました・・と、いうことは多くの方は車でアクセスしているわけです・・・吉水園には広島県の天然記念物のモリアオガルがいます、実際に見ることができました。また、吉水園自体、とてもいい所でした。
 その後、温井ダムへシャトルバスが出るというので、バスに乗って温井ダムの展望台へ行き、久しぶりに温井ダムを見ることができました。1月に見たときとちがって、水位は下げてありました。加計町の方の話しでは、下流の発電所のために水を流しているそうです。温井ダムは本体は完成していますが、周辺はまだ工事中です。
 加計の町へ戻って、駅のそばの月ヶ瀬公園で食事をして、もう一度、吉水園へ行こうかと思っていたら、雲がわいてきて、雷が・・・こりゃ雨になるなと思い駅の中に入っていたら本当に降ってきました。30分後に出発する列車がすでに駅に止まっていたので、それに乗りましたが・・雨で帰ることにした人が多かったのか、すでに満員・・・車内で立って待っていると、三段峡へ行く列車が駅に入ってきました。しばらく止まっているので、なんでだろうと見ていると、駅の中から駅員さんがあわてて円い輪を持って走ってきました・・そう、鉄道マニアなら知っている「タブレット」です・・加計の駅から奥はすれ違うところがないのです、列車が2つ入れば、どこかで衝突してしまいます。それを防ぐため、タブレットを持っている列車しか入ってはいけないのです。タブレットを受け取った三段峡行き列車が出発して、まもなく、自分が乗っている列車が出発・・・自分が乗ってから出発までにさらに人が乗ったのでかなり混みました・・人数をカウントしている方に「乗車率100%こえてるでしょう」って聞いている方がいましたが、「これくらいで100%ですよ」って答えていました。それで、「席が空いていなかったら100%じゃないの?」って聞いたら、満席の上でつり革の数だけ人が立っていたら100%なんだそうです・・
 おいおい、そんなところまでカウントするんかいね・・こりゃ可部線存続は大変じゃ・・・広島まで、2時間立ちっぱなしでしたよ。


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